チャオチャオ。
桜花さん改め秋玖君ですよ。
現在野良猫を必死に懐かせようと奮闘中な感じで獄寺君と仲良くなろうとしています。
あと山本君が名前を呼び捨てしてきて、ちょっと困っています。
名前呼びはお友達になった相手のみにしようと密やかに目論んでいたので。
ほら、親しくならないと普通は苗字呼びじゃないですか。
だからそうしたいんです。
ってか、山本君とはあまりお近付きになりたくないのです。個人的に彼はパス。
私はあくまでも1827や2718、2759が好きであって、山本君が相手の話は求めてないのですよ。
あくまでも彼は綱吉君のお友達ポジションなんです。
なので名前呼びは止めて頂きたい訳です。
え? チキンなくせに我が儘だって?
そんなの重々承知ですよ。でも、私、最近気付いたんですが……。
私と言うか秋玖君と絡んだ相手に対して恭弥さんのチェックが厳しい気がするんですよ。
たまたま目撃したのですが、噛み殺された後の現場で伸されていたのが、以前私が恭弥さんところに行こうと急いでいた時に絡んできた相手だったんです。
事後とはいえ、恐ろしかったです。
遭遇した風紀委員会の方々もいつもより酷いって仰っていて、ひぃー!! って気持ちでした。
ですが、ここで腐な妄想が浮かびました。
恭弥さんから綱吉君や獄寺君に絡みに行くって妄想が。いや、うん、理由を変換したんです。
2718と2759カプで、18と59が27の愛を求めて争うって感じに。
あぁ、美味しい。
ですが、私は日中綱吉君や獄寺君と共に行動しています。
恭弥さんが噛み殺しに来られたら被害を受ける事必須! 死亡フラグアップしてはいかん!
って事で恭弥さんにお願いしました。
「校内では、私の視野内で狩りはしないでほしい」
って感じに。
取り締まるってか、噛み殺しを趣味としている恭弥さんですから止めろとは口が裂けても言えません。言ったら私、確実に死亡フラグだから。
なので視野内では止めてね。って言いました。
先に述べた通り、綱吉君や獄寺君と一緒に行動していますし、放課後は恭弥さん応接室に居てくださるので、そう言っておけば死亡フラグアップはまぬがれるかと思った訳です。
お願いしたかいあって遭遇してません。
あー、嬉しい。さて、図書室に本を返却して新たに借りたから応接室に向かう。
朝食時に今日は図書室に寄ってから行くって伝えましたら、しばし考えた様子を見せてから頷かれました。
そしてお菓子用意して待っているから早く来てよね。って! ツンデレのデレが強過ぎです、恭弥さん。
でも、お菓子はケーキを用意して下さるとの事で、私急いで向かう事にしたんです! 甘いもの食べたかったから。
えぇ、恭弥さんが怖い訳じゃ無いですよ? ……嘘です。頷かれた時、一瞬死亡フラグ立てた!? と本気でビビりました。
無駄口叩いてないで急ごう!
………………。
ド、同人ノ神様、ワ、ワタシうっかりシテマシタ。
ひぃー。何でこんな場面に遭遇するの!?
へ、平常心! げ、現実逃避!
被害が来ない場所で借りた本読んで…………。
ちょ、獄寺君タンマ! それを校内でぶっぱなさいで!! 爆風でこっちに瓦礫が飛んでくるから!! ひぃー、無理!
ん、あれ? あー! 恭弥さんに伸されて……。山本君も……。
うぁわ、痛そうです。
って、綱吉君! スリッパで恭弥さん殴らないで! 後が怖いんだから!
ハッ! そうだ、急いで物陰に隠れないとリボーン君が爆弾爆発させるんだった。
確か恭弥さん無傷だったから大丈夫だよね? 爆破後にリボーン君達が去ったら中に入ろう。恭弥さん宥められる自信無いけど、やらないとさらに怖いし。
うー。神様、私に勇気と幸運を下さい。
……もう大丈夫かな?
そーっとそーっと。
う。今リボーン君と目があった?
き、気のせい。気のせいよ。
ほら、気のせいだからリボーン君もいなくなった。恭弥さんに話し掛けても大丈夫よね?
「きょーちゃん」
が、頑張れ私。
精一杯の勇気を絞って声を掛けました。
「兄さん……」
黒煙が晴れてくる前に衝撃がお腹にきました。
いや、うん。心当たりはあります。だって、さっき声をかけたの自分だし、現在応接室には私の他には彼しか居ない訳で。
えぇ、黒煙が晴れるとやっぱり恭弥さんに抱きつかれていました。
さて、これからどうしようかな。
「きょーちゃん、何があった?」
小さい頃からの習慣で頭を撫でてしまいましたが、ドア開いているから閉めないとだよね。
で、ソファーの確認とケーキ。これ大事。
「噛み殺してないから約束は破ってないよ」
見上げてくる顔は必死な感じです。
いや、噛み殺そうとしたじゃん。とは思いつつ、怖くてそんな事は絶対に言えません。
だから頷くだけに留めました。
で、ドアを閉めようと身動きをしました。そしたら、好戦的な目をして
「ねぇ、兄さん」
と呼ばれ、ヒヤヒヤしながら言葉を待てば
「僕の一撃を受け止めた赤ん坊が居たんだ」
と。そんな嬉しそうに告げられても……。私は巻き込まれたくないので、巻き込まないようにお願いします。
「そうか」
無難な返事をしました。だって何て言えばいいか分からないんです。
「うん。楽しくなるね」
恭弥さんがね。私はパスですよ。死亡フラグだから。
さてさて、テーブルにソファーも無事だし、ドア閉めてケーキを頂こう。
現実逃避します。
甘いケーキが私を呼んでいるんです。
「ケーキを食べよう」
恭弥さん、ケーキを用意して下さい。私はドアを閉めますので。
放してくれると思って告げたら、さらっと
「ケーキはないよ」
なんて告げられても……。私、お昼のデザート我慢したのはケーキを楽しみにしていたからなんですが。
……ダメだよ。力が出ない。
もう帰ろう。
やる気が一気に低下したってか、勇気も消え去った。
私は恭弥さんが何か言っていた気がしますが、聞き取る元気もなく、帰路に着きました。
しばらく旅に出ようかしら。
あー、それも良いな。腐の事が出来ないからお金の使い道無くて貯金はたんまりあるし。
うん、しばらく旅に出よう。
恭弥さんに見つからないように何気ない装いで行かねばだけど。きっとどうにかなるよ。
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