なんだか最近綱吉君がよそよそしい気がする桜花さん改め秋玖君ですよ。
私、何かしたかな?
思い当たる節はいくつかあります。
うん、私脳内腐っているので、日々1827とか2718とか妄想して遊んでいます。
恭弥さんとは同居していて、クラスの座席真後ろには綱吉君居るのにね!
あとはこの間の質問にきちんと答えなかったのが問題だったかしら……。
でもさ、速攻で教室出て行く理由聞かれたからさ。
せっかく苗字まで変えて恭弥さんのお兄ちゃんだって事隠しているのに、ばれたら意味ないし、下手したら綱吉君避けるどころか近寄って来なくなりそうだし。
1827とか2718の妄想もおちおち出来なくなるし。
でもよそよそしい現状を考えてみるとばれても一緒かな?
うーん、早く獄寺君転校して来ないかしら。
お友達になって欲しいんだけど、なってくれるかな?
あの子も綺麗所だから目の保養になってくれるはず!
2759とかも美味しいよね。王道は5927なんだろうけど、私は2759だな。うん。
早く会いたいわ~。
私の記憶だと近日中に転校生として獄寺君が来るはずなんだけどな。
まだかな?
そわそわとして獄寺の転入を待ち望んでいた秋玖。
だが、運悪く彼が偏頭痛を起こして学校を休んだ日に獄寺は転校してきた。
そして原作通りに綱吉に突っ掛かり、綱吉を認め、十代目と慕う事になる。
翌日自席に獄寺が座っているのを見て教室の出入口にて呆然と立ち尽くし、鞄を取り落とした秋玖。
(な、な……!? 獄寺君が何故私の席に? ってか、昨日席替えでもした訳?!)
「よ! 秋玖。そこ立ちっぱだと邪魔なのな。で、体調は大丈夫なのか?」
ボケっとしていた秋玖の肩を叩き、声をかけてきた。
振り返ると山本が立っており、秋玖の頭に新たに疑問が湧く。
山本と話した事ってなかったよね? と。それなのに名前呼びをされ、頭はクエスチョンマークが飛びかう。
「……瑳神だ。立っていたのは悪い。席替えでもしたのか?」
とりあえず落とした鞄を拾うと、何故自席に獄寺が座っているのかの疑問を問う事にした秋玖。
「ん? してねぇけど。……あぁ、あいつ昨日うちのクラスにきた転校生な」
そう説明をしてくれた。
「そうか」
それだけ返すと自席へと向かう。
「おはよう、綱吉に転校生君」
そう一言告げ、こちらに意識を持ってこさせてから
「そこ、私の席。……転校生君、私は瑳神 秋玖。綱吉の友人をしている。君の名を教えて欲しい。そして出来れば友人になりたい」
内心ドキドキしながら秋玖は獄寺に自己紹介をして友人になりたいと告げた。
その言葉に驚いたのは、言われた獄寺以外の周りの人間で。
「えっ!?」
「なっ!? 秋玖!!」
今まで綱吉以外に対して自ら自己紹介をした事も友人になりたいとも言った事がない秋玖が、席に勝手に座っていた相手に対して告げている。
しかも人相が良いとは言い難い相手に対して告げているのだから。
「十代目の友人だとぉ? 十代目! 本当なんですか!?」
威嚇した後、綱吉に詰め寄る獄寺。
「う、うん。秋玖君は俺には勿体ないぐらいの友人だよ」
少々押され気味な綱吉に苦笑いして
「綱吉は大袈裟だね」
そう漏らす。
そんな秋玖に頬を染めて
「大袈裟じゃないよ……」
と返す。
余裕のある秋玖に対して、初々しい反応を見せる綱吉。
完全に二人の世界である。
「十代目に馴々しくするな!」
が、二人の間に獄寺は躊躇する事なく入り、秋玖に対して威嚇する。
そんな獄寺ににっこりと笑みを見せる秋玖。
「転校生君、名前は?」
獄寺の言葉など聞いていない様子で再度名を問う。
しかも逆らってはいけないような有無を言わせない笑みに獄寺は自然と名乗っていた。
「獄寺 隼人……」
そんな獄寺に先程とは少々異なる笑みを見せ、自然な動さで彼の頭を撫でる秋玖。
「なっ!?」
咄嗟にその手を払い除けた獄寺ではあったが、頬は赤く染まっている。
秋玖が近づけばそれに伴うように下がる獄寺に秋玖はある一定の所まで近づくとピタリと止まった。
「退いてくれてありがとう」
それだけ告げると気にした様子もなく、自席に座り、鞄から教科書等を取り出すと机の中へと閉まい、ふと気が付いた様に振り返り、綱吉に一言
「先生来たら起こして」
とだけ告げて返事を聞かずに机へと突っ伏すのであった。
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